"トップクチュリエール" にショートインタビュー vol.2🎤✨

*クチュリエールとは:女性の裁縫師 ( 最高の技術をもったデザイナー )

◆ 秋冬の帽子製作について

-ベレー&ニット帽子編-

Q1:今回は「ベレー帽子とニット帽子」の製作について。まずはベレー帽子について教えてください。

トップクチュリエール Rさん:

ベレー帽子は前回のインタビューでお話しした硬い「型押し帽子」とは正反対の柔らかいボディなので、ボディの“持ち加減”で出来栄えを左右させます。この出来栄えを左右させる“持ち加減”というのは、装飾品(レースやリボン等)とボディを合わせて持つ、加減の事です。特に柔らかく型が動き変わりやすいベレー帽子は、デザインされた通り装飾品がボディに沿って位置しキマルように、ヨレ(エクボができたり、引っ釣れたり)たり、ズレたりしないよう縫う前に計算して持つ事が大切!なのです。いかにボディの形を崩さずに添わせるか、が製作時の最大の注意点になります。また、しっかり装飾品を縫おうと思うと、ボディをたくさん掬い上げたくなるのですが、掬い過ぎると内側に糸が見えてしまい美しくないので、縫い糸が見えないように針目を増やして縫う事にも気を付けています。気を付ける事が多い帽子はより作り甲斐もありますよ。

momoko:

前向き!ネガティブに考えるのではなく如何に美しく作り上げるか!を追求するポジティブさ、素敵です。

Q2:次に、ニット帽子について教えてください。

トップクチュリエール Rさん:

昨年からニット帽子は被った際にトップが尖がらないよう、頭に沿った自然な被りになるように、ボディの後頭部をつまんで折り曲げて装飾品を付けるデザインになっています。これにもテクニックが必要です。ニット帽子もベレー帽子と同じく柔らかく動きやすいので、ボディの編み柄(ケーブル編み・リブ編み等々)が歪まないようそして、装飾品を付ける部分がきちんと固定され且つ装飾品のデザインが崩れないように、美しく縫い合わせる事に技術を要します。どの帽子でもそうですが、装飾品の素材やデザインによって縫い合わせ方を変えていて、“アシーナオリジナル“の縫製方法で仕上げています。またニット帽子は編む際の力加減やその時々の素材の“ようす“で、ボディのサイズに若干の差がでます。若干の差でも見た目のバランスは変わってきます。この若干の差をきちんと把握し、装飾品の位置やサイズのバランスも調整しているのですよ。

momoko:

ここでも“アシーナオリジナル”!仕様書の数字と見た目の感覚とのバランスが出来栄えを左右させるのですね。

Q3最後に、今年のベレーとニット帽子で特に”やりがい”のあったデザインを教えてください。

トップクチュリエール Rさん:

ステラとステラアニマルが製作し甲斐がありました!この二つの共通点は幅広のファーを装飾している事です。直線状のファーは太ければ太いほど曲線のベレー帽に沿わせて縫い合わせる事が難しくなるからです。細い方が曲がりやすく縫いやすいのですがそれではラグジュアリー感がなく、Athena New Yorkらしい大人フェミニンな帽子ではなくなります。この妥協しないデザインがAthena New Yorkの帽子だと思います。

momoko:

”妥協しないデザインがAthena New York” 激しく同意です!