"トップクチュリエール" にショートインタビュー vol.3🎤✨

*クチュリエールとは:女性の裁縫師 ( 最高の技術をもったデザイナー )

◆ 秋冬のヘッドドレス製作について

Q1:2020年の秋にデビューしたヘッドドレスライン、帽子との製作の違いを教えてください。

トップクチュリエール Rさん:

帽子の場合は縫い目を隠すことを基本として製作していますが、ヘッドドレスは面が小さい事もあり、縫い目から止め糸まで見えてしまいます。なので”見せる縫い方(手法)”を基に製作しています。”“見せる縫い方”は縫い目を隠す技術以上の器用さと感性が必要です。私たちクチュリエールはデザインを崩さず縫い目もデザインの一部として製作するところが大きな違いです。またアシーナニューヨークのヘッドドレスは粘着手法(ヴィーガン)には頼らず製作する事を基準にしているので、粘着物を使わずしていかに装飾品を動かないようにきちんと縫いとめる事も帽子とは違う事ですね。

そうそう、ネームタグ問題!帽子はどのようなデザインの物でも内側の後頭部に付ける事ができますが、ヘッドドレスの場合カチューシャは幅が5mm、シュシュは10mmほどなので、どのように縫い付けるかには苦労しました。デザインの邪魔にならず“とりあえず付けました”的にはならないように美しく見せるブランドタグの付け方は大きな課題でした!ぜひお手元にある方は見ていただきたいです。とてもこだわっているので。

momoko:

ブランドタグの付け方、私はすぐに気づきました!デザインの一部になっている事に感銘しました。

Q2:次に今季のヘッドドレスで特異なデザインや素材等があれば教えてください。

トップクチュリエール Rさん:

摩美シュシュです!一人の手で作っていますが唯一無二のデザインになるからです。摩美の装飾で使われているリボンとスワロフスキーの位置は決まっているのですが、リボンにおいてはサイズ感覚が大事で、土台のミンクとのバランス、立体感と光沢感を出すためのリボンのひねり方、どれ一つをとっても同じ仕上がりになるように製作する事は“腕の見せどころ“でした!最終確認はマネキンにあててバランスを調整しました。あともう1つ、チュールを使ったカチューシャは簡単なように見えて作り甲斐のあるデザインなのですよ。後ろのチュールが重なった部分なのですが、チュールが顔にふれない程度に重なった部分を”ふんわり”立体形になるようギャザーを寄せてリボンと縫い合わせているのですよ。

momoko:

使用時の心地良さってとても大切。”美しく心地が良いもの” は無敵ですよね。

Q3最後に、これからヘッドドレスを購入される方へ一言!

トップクチュリエール Rさん:

帽子は外でしか扱えないアイテムですがヘッドドレスは内外問わず扱えるアイテムです。すごもりが続く中、お家でもオシャレを楽しむ事ができるのがカチューシャにシュシュです。リモート時には手軽に髪をオシャレにまとめる事もできます。ぜひアシーナニューヨークのヘッドドレスに挑戦してほしいです。