Yuko Blog #12 New York 時代の帽子営業物語
1996年 春にNew Yorkマンハッタンで帽子をお店に展開した時の話です。
当時私は自分の作った帽子をどうやってお店に売り込むのかを知りませんでした。Fashion Institute Of Technologyの帽子コースを取っていたときに言われたことは
- 自分の帽子のコンセプトを持つこと。イメージボード、カラーストーリーなどを作る。
- 展開先を選ぶときはコンセプト、イメージ、顧客層、プライスが合っているところをターゲットにする。
- 他のブランドにはない何かスペシャル感をもつこと。
私が心がけたのは自分の好みのセレクトショップを選んでそこに何度か訪れる。バイヤーかオーナーと話をしてみる。興味を持ってくれそうならアポイントを持って帽子を見せてプレゼンテーションする。一年で5-7店舗のお店が興味をもってくれました。テイストが違う、シンプルすぎる、気に入ったけどプライスが合わない等 断られると落ち込みました。オーダーは少しでした。
特にNew York時代作っていた帽子はほとんど木型に入れて一つ一つ職人の人が時間をかけて作るタイプの帽子だったので当時でも$250-300位だったので無理もないですね。
ショップでのオーダーは少しでしたが個人のお客様が口コミでつくってほしいと毎週のように言われたことで多くの帽子を作るようになりました。顧客様から新しいお客様へ。継続は力なり。
個人のお客様の声を聞いてカスタムオーダーを毎年100個以上した経験が今に活きています。こんな時にこんな帽子を被りたい、コートとイメージ統一した帽子を作りたいなど直接お客様の声や意見を聞いたりアドバイスをしたことが宝物になっています。
一年に一度くらいですが New York時代のAthena New Yorkを知っていますという方からメールをもらうことがあります。
とても嬉しいです。ありがとうございます。
**来週5/3はゴールデンウィークなのでブログは一週間お休みになります。