"針供養" と "Online Shop OPEN 1周年" ショートインタビュー🎤✨

Q1: "針供養" について教えてください。

クチュリエール Yさん:

まず私はクチュリエールとしての仕事と、クチュリエールが使用する『道具の管理』をしています。『道具の管理』の中でも特に“針”の扱いには気を配ります。針には待ち針と縫い針の2種類があり、製作依頼をする際に都度、クチュリエールと製作アシスタントに必要な本数を配っています。管理の仕方を簡単に言うと、針を渡した人・本数・配った日付を表に記載し、担当してる私と商品センター長、そして受け取った人のサインを書き3者で共有しています。細かい話をすると、待ち針には1本1本に鈴をつけ、待ち針の取っ手部分にAからアルファベット順に記載し(クチュリエールAさん・クチュリエールBさんとして順番にアルファベットを記載)、本数順に番号も付けます。10本使う人は①~⑩のナンバリングをします。このようにして誰に何本預けたかを管理しています。そして帽子が出来上がった際に、帽子とともに針を持って来てもらい、本数と針の状態を確認しています。で、この際に曲がった針や折れてしまった針があれば新しい物と交換し、壊れてしまった針を瓶に納めます。これを1月から12月まで繰り返し、集まった破損針を年末の12月に供養しています。Athena New Yorkでは、写真のようにお豆腐に壊れた針をさして、感謝と技術の上達をお願いする事で供養としています。(写真:昨年の12月に供養した実際の針) 供養後は新たな気持ちを持って製作への意欲をかきたてています!因みにお豆腐に針をさすのは最後は柔らかいところで休んでもらうため、と言われていて針を扱う方たちが古くから行っていた行事のようです。

*クチュリエールとは:女性の裁縫師 ( 最高の技術をもったデザイナー )

momoko:

恥ずかしながら、針供養を初めて知りました...針(モノ)を人として扱う行事があるのですね。日本には古くから伝わる行事がたくさんあって今も、大切に受け継がれているなんてとても奥ゆかしく感じますね。人・モノ関係なく何事に対しても感謝の気持ちを持つ事って大切ですよね。その気持ちって伝わるし、感じられますよね。お針さま、いつもありがとうございます。今年もよろしくお願いします。

★ Official Online Shopがオープンして1年!想いを一言 ★

商品センター/マネージャーAさん:

初めての直営店という事もあって、緊張感のある1年でした。当初は問題が起こるたびにパタパタしていましたが、その都度みんなで話し合って解決しながらやってきました。その問題から多くの事を考えさせられ、前向きな課題として向き合う事もできました。とても実りのある1年でした。そして直接お客様から届く嬉しいメッセージなどで励まされた事が何度もあります。これはスタッフ全員のモチベーションアップに繋がっています、感謝しています。ありがとうございます。2年目もみなさんに喜んでいただける帽子を提供できるように、スタッフ全員で取り組んでいきたいと思いますので、これからも末永くAthena New Yorkのファンでいてください。